失恋した時に読む本をお探しですか?
手ひどく振られる、片思いを諦めるなど「失恋」といっても状況はさまざまですが、本当に心が傷ついた時は、静かに本を読むことが癒しになる場合もありますよね。
そんな私は、年間100冊以上本を読む読書ガチ勢。
1人暮らしの狭い家に、高さ2m弱の本棚を置いてます。圧迫感やべえ
今回は、そんな読書ガチ勢の私が厳選した「失恋した時に読む本15冊」を紹介!
別れをテーマにした小説はもちろん、読みやすいエッセイ本も紹介するので、普段あまり本を読まない人も“気になる一冊”がきっと見つかるはずです。
失恋した時に読むべき本は人によって違う
まず理解しておいてほしいのが、“失恋した時に読むべき本は人によって異なる”ということ。
失恋した時、本に何を求めるのかは人それぞれです。
失恋のつらさを発散したいから泣ける小説が読みたい!という人がいれば、失恋を乗り越えるのに役立つ明るいエッセイ本が読みたい!という人もいるでしょう。
そのため、失恋した時に読む本を選ぶ際は「自分が本に何を求めているのか」を明確にしておくことが大切。
この次の項目では、失恋した時に読む本の選び方を解説するので、自分が本に求めているものを具体的に探っていきましょう。
失恋した時に読む本の選び方
ここからは、失恋した時に読む本の選び方を紹介します!
テンションで選ぶ
失恋した時に読む本を選ぶ際は、自分のテンションに合わせるのが鉄則。
たとえば、失恋して死にたいレベルに悲しい時に「次の恋に向けて頑張ろう☆」みたいな本を読んでも、ぶっちゃけストレスが溜まるだけです。
反対に、せっかく前向きになってきたところでドロドロの失恋がテーマの本を読めば、やっと浮上した心がまた沈んでしまうでしょう。
その本が悪いというわけではなく、テンションとズレた本は「今読むべきタイミングではない」ので選ばないでくださいね。
本のボリュームで選ぶ
失恋した時に読む本を探すときは、本のボリュームを考えることも大切です。
長編には何日もかけてどっぷり世界に浸れるという魅力があり、短編には短時間でいろんな物語が楽しめるという魅力があります。
なお、あまり本を読む習慣がない人は、集中力が途切れにくい短編小説やエッセイ本のほうが読みやすいですよ。
自分と似ているか選ぶ
「こんなにつらいのは自分だけじゃない」と励まされたい時や、誰かに共感してほしい時は、ストーリーや登場人物の性格が、できるだけ自分と似ている本を選びましょう。
自分と似たエピソードや思想が出てくる本は、読んでいて共感できます。
共感できる本は感情移入しやすいため読みやすく、言葉がすっと心に入ってくるはずです。
泣けるかで選ぶ
失恋後「モヤモヤしているのに泣けない」という人はもちろん「涙が止まらない」という人にもおすすめなのが泣ける失恋本。
涙を流すと副交感神経が活発に働いて、気持ちが落ち着くことがあります。
たくさん泣けば疲れて寝つきも良くなるため「失恋してから、あまり眠れない…」という人にもおすすめです。
現実逃避させてくれるかで選ぶ
「失恋がつらすぎる!いっそ何もかも忘れたい!」という時は、SF色の強い小説やストーリーに引き込まれる長編など、思いきり現実逃避させてくれる本を選んでもいいでしょう。
全力で本に没頭できれば現実世界が霞んで見え、少しの間かもしれませんが失恋のつらさから解放されるはずです。
たとえ短時間でも心を解放する時間が持てればリフレッシュになり、つらい失恋から立ち直るきっかけになることもありますよ。
失恋した時に読む小説10選
ここからは、別れをテーマにした小説や泣ける小説など、失恋した時に読む小説を10冊紹介していきます。
文豪たちの美しい言葉で綴られる失恋小説を、ぜひ読んでみてください。
「号泣する準備はできていた」江國香織
大学中退後、定職につかず世界中を旅している文乃。文乃は、定期的に日本へ帰国してはアルバイトで旅の資金を稼ぎ、ある程度のお金が貯まるとまたどこかへ旅立つという暮らしを何年も続けていました。
しかしある時、文乃は旅先のノーフォークで隆志と出会い恋をします。恋人になった2人は帰国し日本で同棲を始めますが、隆志の浮気が発覚。これまでずっと1人で強く生きてきた文乃は、素直に泣くこともできず…。
「号泣する準備はできていた」は、表題作を含む短編集です。
どの話も「泣きたいのに泣けない」「好きなのにすがれない」「弱いのに強がってしまう」といった失恋後の複雑な女心を的確に表現しているのが特徴。
気高さと弱さを持つ登場人物には思わず「わかる~」と思ってしまうことも多く、共感できるタイプの失恋小説を探している人におすすめです。
「太陽のパスタ、豆のスープ」宮下奈都
結婚式直前に婚約解消された明日羽。そんな明日羽に叔母のロッカさんは「ドリフターズ・リスト」を作るよう勧めます。
ドリフターズ・リストとは、やりたいことや欲しい物などを全て書き出した、いわゆる「やりたいことリスト」。ロッカさんに促されしぶしぶリストを作った明日羽でしたが、次第にリストを通じて本当の自分を見つめ直していきます。
「太陽のパスタ、豆のスープ」は、失恋を乗り越える本が読みたい時におすすめの小説。
失意に暮れやりたいことを見失っていた明日羽は、ドリフターズ・リストや周りの人との関わりによって、少しずつ成長していきます。
ユーモアもあり、読んでいくうちに心が晴れていくので、失恋の落ち込みから立ち直りたいと考える人にぴったりです。
「くまちゃん」角田光代
花見の席で「くまちゃん」こと英之と出会い恋をした苑子。根無し草のような生活を送っていた英之は苑子の家に入り浸るようになり、流れるように2人は付き合うことになりました。しかし、ある日英之は別れを告げるように苑子の家を出て行ってしまいます。
その後、英之はゆりえと出会い本当の恋を知りますが、ゆりえが本気で好きな相手は英之ではありませんでした。
「くまちゃん」は、失恋した時に読む本の代表格といっても過言ではない短編集。
章によってスポットが当たる登場人物が変わり、振る・振られるの立場がめまぐるしく入れ替わっていきます。
全編にわたって誰かが振られており、恋とは何かを考えさせられるので、ひどい失恋をした時に読む本を探している人にもおすすめです。
「傲慢と善良」辻村深月
結婚する決心がつかず、モタモタしているうちに恋人に逃げられてしまった過去を持つ西澤架。婚活アプリを始めた架は、アプリで出会った坂庭真実と婚約しましたが、結婚に対し未だにどこか及び腰です。
そんなある日、真実が突然行方不明に。以前「ストーカーにつきまとわれている」といっていた真実を心配して、架は彼女の居場所を探しますが…。
「傲慢と善良」は、人間の内面を突いてくる、少し毒気強めの小説。
恋愛を主軸に物語は進みますが「周りの意見に流されない」ということを教えてくれる本でもあるため、定期的に読み返したくなる中毒性があります。
結婚に対して焦ったり世間体を気にしたりするシーンもあり、失恋した時だけでなく恋愛や婚活に疲れた人にもぜひ読んでもらいたい一冊です。
「きみはポラリス」三浦しをん
岡田勘太郎と寺島良介は、小学生からの幼なじみ。ある日、岡田のもとへやってきた寺島は、おもむろに「ラブレターを書くのを手伝ってほしい」と言い出します。寺島は合コンで知り合ったOLに恋をし、彼女にラブレターを渡したいと考えていました。
岡田と寺島は、ああでもないこうでもないと言いながら、ラブレターを完成させていきます。しかし岡田の心には「別の想い」も浮かんでいました。
「きみはポラリス」は、片思いや三角関係、同性愛など、難しい恋を集めた短編集。
難しい恋はどれも切なく、失恋したあとの「言葉では言い表せない切ない気持ち」に寄り添ってくれること間違いなし。
「秘密」が1つのキーワードになっており、相手に気持ちを隠したまま失恋した片思いの人にも読んでもらいたい小説です。
「生きてさえいれば」小坂流加
小学6年生の千景は、心臓に病気を抱えつつも明るくてきれいな叔母・ハルちゃんのことが大好き。ある日千景は「羽田秋葉」という人物に当てた手紙を、ハルちゃんがずっと大切に持ち続けていることを知ります。
千景は、病室を出られないハルちゃんの代わりに、自分が羽田秋葉がいるという大阪まで手紙を届けに行こうと決意。1人大阪に向かった千景が知った「ハルちゃんの青春」とは…。
「生きてさえいれば」は、失恋した学生さんでも感情移入しやすい青春小説。
難病を患いながら執筆活動を続けていた作者・小坂流加さんの遺作でもあり、とても強いメッセージ性を感じます。
私は失恋した時に本書を読んで「生きていなくちゃ、悲しみや絶望は克服できないのよ」というセリフに胸を打たれました。
クライマックスに向けてたたみかける勢いは強烈で、失恋した時に読む「泣ける小説」を探している人にもおすすめです。
「三日間の幸福」三秋縋
「寿命を買い取ってくれる店」があると知り、足を運んだ金欠大学生のクスノキ。クスノキが人生を査定に出した結果は「1年につき1万円」であり、その金額の低さは今後の人生が好転しないことを意味していました。
査定額から自分の未来を悟ったクスノキは人生を悲観して、寿命の大半を売ってしまいます。そして、わずかな余生しか残っていないクスノキのもとに、ミヤギと名乗る監視員がやってきました。
「三日間の幸福」は、生きるとは何か、幸せとは何かを考えさせてくれる小説。
SF要素もありますが、主要の登場人物が総じて現実的かつ暗めの性格をしているので、失恋して「前向き系キラキラ小説がキツイ」と感じる時にもぴったりハマってくれます。
ラノベのような読みやすい文体で長編過ぎず、誰でもサクっと読めるところもおすすめポイントです。
「A2Z」山田詠美
森下夏美は、文芸雑誌編集者として働く35歳。8年前に結婚した夫との関係も悪くなく、順風満帆な日々を送っていました。しかしある日「一回り以上年下の女性と不倫している」と夫から告白されたことで状況は一変。
夏美は、自分勝手な主張をする夫に呆れていましたが、しばらくして自分も秘密の恋人を作ってしまいます。
「A2Z」は、難易度の高い恋をして失恋した人や、失恋中の大人の女性にも読んでもらいたい小説。
いわゆるW不倫ものですが「不倫」を描いているというよりも「既婚者の恋」を描いているといった表現のほうが正しく、嫌なドロドロ感や悲壮さはないです。
「恋愛が陳腐なのは砂糖が甘いってのと同じ、永遠の真理なのだから」など名ゼリフも飛び出し、恋愛に対する価値観を見直すきっかけになるかもしれません。
「わたしは愛される実験をはじめた。」浅田悠介
長く付き合っていた彼から一方的に振られたミホ。ミホは新たな恋をしようと決心しますが、もはや彼氏の作り方を忘れていました。
そんなある日、ミホはベニコと名乗る謎の女性から「恋愛認知学」という恋愛メソッドを教えてもらいます。恋愛認知学を使って「愛される実験」を始めたミホは、運命の恋に出会えるのでしょうか。
「わたしは愛される実験をはじめた。」は、恋愛小説と恋愛指南書が1つになったような本。
登場人物のキャラクターやストーリーもきちんとありつつ、失恋した心に響くリアルなアドバイスが満載です。
話題の振り方や相手の心を考える大切さも説かれていて、女性はもちろん男性が失恋した時に読む本としても適しています。
「死にたい夜にかぎって」爪切男
生まれてすぐに母親に捨てられた著者は、そのことがトラウマになっているのか、自分を振り回す女性とばかり恋をしてしまいます。歴代の彼女は、カルト宗教を妄信する宗教家に、新宿で唾を売って金を稼ぐうつ、不安障害や睡眠障害を抱える女の子etc…。
しかし「つらいことのなかにも必ず楽しみはある」と父から教えられて育った著者は、どれだけ女性に振り回されても落胆しません。
「死にたい夜にかぎって」は、作者・爪切男さんの人生と女性遍歴をもとにした私小説。
暗めのテーマが多いですが、文体にユーモアがあるうえ爪切男さんがいつでも前向きなので、読んでいて気分が下がることはありません。
リアリティのある私小説は、綺麗事だけでは心の整理が付けられない失恋時に読むのにぴったりです。
失恋した時に読むエッセイ本5選
ここからは、失恋した時に読みたいエッセイ本を紹介します。
作者の想いや優しさが伝わるエッセイ本を読めば、失恋を乗り越える勇気がもらえるかもしれません。
「すべての瞬間が君だった」ハ・テワン
「すべての瞬間が君だった きらきら輝いていた僕たちの時間」は、韓国で50万部を記録した大ベストセラー本。
本書は「僕」が「君」に対して、さまざまなメッセージを詩集形式で綴るのが特徴で、どのページからでも読めます。
個人的には「いつまで、まだ訪れてもいない先の心配をしながら今日を生きるつもりなの」という一編が好きで、失恋して臆病になっている心に気づきと勇気をくれる本です。
「本当のヒロインはこんなこときっと思わない」黄身子
「本当のヒロインはこんなこときっと思わない」は、失恋して孤独や葛藤を抱えている時にこそ読んでほしい本。
コミックエッセイ形式で描かれているため誰でも読みやすく、恋愛下手女子の苦悩を描いた切ない4コマは共感しか生みません。
優しい言葉で綴られたコラムページもあり、失恋を乗り越える力がきっと湧いてくるはずです。
「会う気ないくせに会いたかったなんて言わないで」みなみちゃん
「会う気ないくせに会いたかったなんて言わないで」は、失恋した時に読むまさにバイブル的な本。
- こんだけ生きてきたのに誰も自分のこと1番に想ってくれる人いないの?
- 失恋は重ねるほど人を真っすぐに好きになれなくなる
- 傷ついてること分かってほしいって気持ちが強すぎていつも上手くいかない
など、泣けるほど共感できる言葉がたくさん!
失恋後の「忘れられない」「諦められない」という気持ちとの付き合い方を教えてくれる、応援エッセイです。
「絶望名人カフカの人生論」フランツ・カフカ
「絶望名人カフカの人生論」は、チェコ出身の文豪・カフカが残した、要するに「後ろ向きな名言集」。
ネガティブで、世の中や自分、結婚、子供を作ることなど、あらゆることに対して絶望していたカフカ。
本書はそんな彼の弱音や愚痴を集めたものですが、心からこぼれた本音は失恋した読み手の心に響きやすく、なぜか元気付けられます。
「前向きな自己啓発本やエッセイ本にはうんざり!」という人にもおすすめできる、失恋した時に読む本です。
「会えない時間が愛を育むなんてウソだよいつもいつでも会いたいに決まってる」メンヘラ大学生
「会えない時間が愛を育むなんてウソだよいつもいつでも会いたいに決まってる」は、失恋してめちゃくちゃ病んだ時に読むべき本。
「恋に潜む闇」はもちろん「恋すると陥る病み」にも言及し、スカッとするパワーワードでモヤモヤを吹き飛ばしてくれます。
「失恋後病みすぎてどうすればいいのかわからない」という人にこそ読んでほしい、報われない気持ちに決着をつけさせてくれる失恋本です。
失恋した時に読む本は心の栄養になる
失恋した時に読む本を紹介しました。
失恋後、どうやって立ち直るかは人それぞれ。
誰かに話を聞いてもらったり、SNSに病み投稿をしてみたり、とりあえずぶっ倒れるまで泣いてみたり…。
そんな選択肢の中に「本を読む」があってもいいのではないでしょうか。
失恋した時に読む本は、あなたに寄り添ったり、新しい視点を授けたり、元気をくれたりします。
今回紹介した失恋した時に読む本の中で気になるものがあった人は、ぜひ一度読んでみてくださいね。
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